BOATの日記

作家BOATのブログ。

3.11

3.11、5年前の今日、東日本大震災が起きた。

全てが津波で飲み込まれた。
助かった人も原発の恐怖で夜も眠れなかった。

住んでいた家も、愛していた人も、大切にしていた思い出の品も、全部無くなった。

東北は冷たい風が吹く。
心の奥深くまで。

人が人を求めていた。小さい声で叫んでいた。

暖かいご飯を求めた。
暖かいお風呂を求めた。
落ち着いた生活を求めた。

あるのは、全て瓦礫の山。

いらない。

瓦礫はいらない。
壊れた家もいらない。
車も。岩も。ドラム缶も。

でも、どこまでいっても瓦礫の山だった。




しばらくして、人が集まってきた。
ボランティアだ。私も友達と参加した。

人が人と繋がった。繋がっていった。
手と手を取り合い、協力して0を1にしようとした。

届け!想いよ!

多くの人が絶望した。でも、前を向いて歩いていく。
亡くなった方々の分まで生きる。生き延びる。




大切なものは、普段の生活の中に隠れている。
当たり前なこと。
近くにあるもの。
それが大切。

そんな当たり前なことに気が付かされた。

人と繋がる事がこんなにも尊いものだとは思はなかった。


我々はいつまでも繋がっている。


私は、東北を忘れない。




BOAT